はい!家の話します。
といっても今回は性能や数値の話ではありません。
家って、なんで家なんでしょう。
ん?なんの話だ?
人が入れる大きい箱があります。これだけではまだ家ではありせん。
人が入れる快適な箱があります。これでもまだ家ではない。
人が暮らせる建築物。 惜しい!まだ家ではないのです。
引っ越しを経験がある人は感じた事があると思いますが、新しい部屋(箱)に入ったばっかりの時は、まだ自分の居場所って実感が沸かない。ここに私たち本当に住むのよね…
なんだか不思議な気持ち。
昔、学校で学年の違う教室に行くと同じ作りなのに全然違うように感じた不思議な違和感とかにも通じるイメージですね。
家というのは実は、自分の居場所という意識の認識の結果、箱だった物から家に変わっていくのだと考えています。
そこで暮らした生活の記憶、
そこで起こる未来の予感、
窓から見えるいつもの景色、とある日の空の色、
好きな音楽をかけながらボーっと過ごした休日、
素足になじむ無垢の床、
自分で選んだ多く家具や雑貨、
仕事帰りに遠くから見えてくる我が家のフォルム、
これら自分にとって固有の認識が積み重なるほど箱はどんどん自分にとって大切な家になっていく。
その人にとって「いい家」というのは単に性能が高い事や、建てる瞬間の要望が全部かなった。ということではなくて、「楽しい出来事や、気持ち良い時間の積み重ねが、いつも出来る私の場所」って事なんです。
はい!NEOの家は、楽しい時間の積み重ね、気持ち良いいつもの時間、そんな日常を思い描いて企画した家です。
その思いは年月を重ねるごとに、実感してもらえるよう丁寧に構成しました。
家は奥が深くて途方もなく難しくて、面白いです。